エンジニアの皆さんや、
仕事で技術系の業務をされている方には、
将来や今後のキャリアを見据えて資格を積極的に取得されている方もいると思います。
今回は、現役メーカーエンジニア(ジンジニア)である私が、
実際に取得した資格について、取得理由ともに紹介します。

私が実際に取得した3つの資格について紹介します!
本記事は以下のような方を想定しています!
- 技術系社員として入社したての新入社員や若手社員の方で、今後のキャリアを見据えて何か資格を取得して幅を広げたいと考えている
- ある程度、キャリアや資格を得られている中堅以上の方で、将来の産業構造を見据えて新しい資格の取得を目指している
- 将来に渡っても活用できる資格を取得することで、安定的な生活を得たい

エンジニアにおススメの資格3種
私が実際に取得したおススメの資格 3種類をご紹介します。
- JDLA Deep Learning for GENERAL(G検定)
- エネルギー管理士
- 公害防止管理者
ひとつめのG検定と呼ばれる資格は、
将来の産業構造の変化を見据え、必須となるであろう資格です。
ふたつめと三つ目は、
技術系社員やエンジニアとして
身につけておきたい知識・スキルの習得にもつながりますし、
将来に渡っても活用し続けられる資格としておすすめです!
JDLA Deep Learning for GENERAL(JDLAディープラーニングフォージェネラル)
資格種類:民間資格
一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、
AI(人工知能)に関する資格試験です。
世間一般的には、「G検定」と呼ばれる資格です。
比較的、近年になって創設された資格なので、
まだまだ認知度は高くないかもしれませんが、
AIに対する興味・関心や、知識面での実力を示すことができる資格です。
今後、AIに携わる仕事をしたい方や、
どういったものなのか勉強してみたい、
という方におすすめしたいです。
なぜAI資格なのか?
メーカーエンジニアで、システムエンジニアでもないなのにAIの資格?
と思われた方もいるかと思いますが、
世間でも「AIの活用」が叫ばれるようになってから久しくなり、
あらゆる産業においてAIの活用は必要不可欠な時代になってきています。
これからの製造現場において、
効率的かつ高収益な現場を構築していくためには、
間違いなくAIの活用が必要になっていくと思います。
そのAIを導入するのは紛れもない現場のエンジニアです。
設備導入をする際に、その分野に精通した人が携わることと同じように、
AI導入には現場と技術の両方を知る人物が携わることになります。
従って、次世代の製造業において必須のスキルと考えられるAIに精通するため、
この資格を取得しました。
G検定取得までの道のり・学習期間
JDLAが発行する公式テキストを中心に約3か月ほど試験勉強・対策をしました。
(1か月程度で合格される方もいます)
約3か月あれば十分、一発合格に届くものと思います。
基本的な試験対策は、
参考書などの購読による知識・用語の暗記と、
試験当日用のカンペ(チートシートの作成)になります。
「必要な用語や意味を覚える」ことに重きを置くことになります。
詳しい勉強方法などは、以下の記事にまとめていますので、
参考になさっていただければと思います。
取得後に感じたメリット
実際にG検定に合格し資格を取得した後に感じたメリットとしては、
- AIの基礎知識や考え方が身に付き役に立った
- AIの素養があることを客観的に示すことができた
の2つでした。
やはり、試験勉強としてごく基本的なところから、
最近の活用事例・法律までを学んだことで、
「AIとは何か?どのようにして活用すべきか?」といった知識や考え方が身に付き、
実際の導入検討にあたり、非常に役に立ちました。
また、AIの知識・考え方の理解度を他人に示す上で、
この資格をもっていることで客観的な判断材料になります。
試験に合格したので、ある程度の知識を持っていたり、
技術的な理解度があるということを示せるということですね!
エネルギー管理士
資格種類:国家資格
経済産業省が認定している資格になります。
「エネ管」とも呼ばれていたりします。
生産現場の省エネを考える業務をしているエンジニアには一般的なものですね。
エネルギー使用の合理化をしていくために最低限必要な知識、
エネルギー使用について具体的な計算をする考え方・方法について、
実践的なものも含めて問われる試験になります。
エネルギー管理士の業務は、
電気やガスなどのエネルギーを大量に消費する工場や事業所などで、
エネルギー使用量を合理化を行うことです。
つまり、得たエネルギー(契約している電気やガスなど)を、
できるだけ効率的に使用するためにどうするかを考えることです。
また。エネルギー使用に関して現場を統括する責任も持ちます。
エネ管資格の特徴として、
エネルギー使用量が一定規模となる工場や大型の施設などでは、
このエネルギー管理士を選任し、設置することが法律で義務付けられています。
つまり、エネ管資格を持っている人を雇っておかないといけないのです。
エネルギー管理士を取得した理由
もともと、エネルギー使用の合理化(省エネ)に関わる業務を担当していたため、
仕事のために、基礎知識や考え方を学ぶつもりで受験しました。
また、もうひとつの理由としては、
将来的に有資格者を必要とされた場合に、
転職や再就職等に有利に働くと考えたためです。
上記通り一定規模以上エネルギーを使用する施設には
エネ管を持っている人を必ず設置する義務があったため、
有資格者は重宝されるとの考えです。
エネルギー管理士資格取得までの道のり・学習期間
合格のためのおすすめの勉強方法は以下の記事を参考にしてください!
出題範囲は広くないのですが、
具体的な計算などの問題が中心となるので、
試験そのものは結構難しいです。
エネルギー管理士試験は、
決められた出題範囲の中から同じような問題が数年おきに出題されるため、
試験勉強は試験日の約3か月前から開始し、過去問中心の勉強でした。
10年分の過去問をひたすら解いていき、解き方を身に着けていくイメージです。
本資格試験は、4科目全て合格することで資格を得られます。
ただし、3年間に渡って科目合格を引き継ぐことができます。
(3年間で必要な4科目全て合格すればOK)
私は合計2年かかりましたが、
1年で2科目ずつ合格することで、資格取得をすることができました。
公害防止管理者
資格種類:国家資格
一般社団法人産業環境管理協会が実施する公害防止管理者資格です。
製造業や電気・ガス供給業が操業する際に、
公害を発生させないように措置を講ずる業務を行ったり、
その管理・監督する責任をもつ資格です。
「水質」「大気」等に分野が分かれていることと、
1種~3種までの区分も分かれているため、
受験できる選択肢が多いです。
私は「大気一種」を取得しました。
分野によって必要な専門知識は異なりますし、
資格区分によって難易度が異なってきます。
1種が最も難しい部類になります。
試験の傾向としては、
計算問題はあまり多く、主に知識を問われる試験になります
公害防止管理者を取得した理由
エネルギー管理士と同じ理由になりますが、
一定規模以上の特定工場に選任が義務付けられており、
法律が廃止されない限り、将来に渡って必要とされるポジションと感じたからです。
公害防止主任管理者(要役職)と公害防止管理者が有資格者として必須であるため、
一定規模における工場や施設においては需要が生じます。
実際に、私の職場においても、
有資格者を設置するための異動が起こったことがあります。
公害防止管理者資格取得までの道のり・学習期間
試験そのものは、
1科目ごとに問題数は10問程度と少ないですが、
かなり高度な知識が問われます。
正直、この資格試験が一番しんどかったです。
学習期間ですが、
試験本番の3か月前から試験勉強を開始しました。
勉強方法としては、参考書の読み込みと過去問が中心になります。
エネルギー管理士と同様に科目合格の制度があるため、
2年がかりで合格することができました。
エンジニアにおすすめの資格3種 のまとめ
将来のキャリアや働き方を見据えて、
資格取得を目指されている皆さんの役に立ちましたでしょうか?
将来の産業構造の変化を見据え、必須となるであろう資格として、
AIの資格であるG検定を取得しました。
また、
技術系社員やエンジニアとして
身につけておきたい知識・スキルの習得にもつながり、
将来に渡っても活用し続けられる資格として、
エネルギー管理士や公害防止管理者を取得しました。
これらは、有資格者の設置が義務付けられいるので、
将来的にも需要があると思います。
今回は取得までの詳しいお話ができませんでしたが、
今後、皆さんのお役に立つように共有していきたいと思います。